その街のこども

http://www.nhk.or.jp/hisaito/sonomachi/

「その街のこども」やっと見られました。
自分は阪神大震災の被害者ではありませんが、それでもこういった震災を題材にしたドラマに向き合うのは正直、非常に怖いです。今現在住んでいる場所が要危険地帯・東海地方なので、特にそういう感情が強くなってしまうのかも。
災害という「不条理」によって引き起こされた不幸を引きずって生きている登場人物たちを見ていると、「次はお前達の番だ」という現実を目の前に突きつけられているようで。本当は、地震に限らず自然災害というものは日本全国・世界各地でどこでも起こりうることなのだけれども、子供の頃から「来る、きっと来る」と教え込まれた地震に対する意識がアタマから離れず、ドラマの中の出来事とは思えなくなってきてしまいます。
だから、去年の8月に地震が起こった瞬間は正直、「ようやく（地震が）来た、これでラクになれる」などと一瞬思ってしまったりもしたんだけど、実際は想定される東海地震（Ｍ8程度）の100分の1（！）の規模だったらしくて。…やっぱり、地震に対する恐怖というものからは逃れられそうにありません。だからこそ、このドラマのふたりの心の痛みを直視するのはとっても辛くって。

…あー、全然ドラマとしての感想、書けそうにないや。ともかく、それ程この作品にリアル感が満ち満ちていたということだと思います。きれいごとではないエピソードや、ちょっぴりユーモラスな雰囲気があるところは当事者ならではというか。そこんとこ、こんな表現にしてしまえるなんて、スタッフ・キャストの皆さんは本当にスゴイなあ。強いなあ。

いざ、未曾有の事態が起こったとしても、どんなことも受け止めて行動出来るような人間でいられるかどうか。自分にはまったく自信がありません。…強くなりたいなあ。