かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 五右衛門ロック・1&2回目 かんそうその1

http://www.goemon-rock.com/

SHINKANSEN☆RX 「五右衛門ロック
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
作詞:森雪之丞
出演:古田新太 松雪泰子 森山未來 / 江口洋介 川平慈英 濱田マリ / 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと / 北大路欣也

★7/19 マチネ(18列 サブセンターブロック上手サイド)・ソワレ(4列 センター上手寄り)

と、いうわけで。花のお江戸から夜行バスにて無事帰ってまいりました。肉体的にはとっても疲労困憊しているハズなのに、妙にオノレ自身が充実感で満ち満ちているのがなんだか不思議。
まあ、自分のことはどーでもいいんだ。「五右衛門ロック」についてモロモロ感想を述べてゆきたいと思います。
※以下、ネタバレを含むかも?

演目自体について

自分が新感線観始めたのはここ3年くらいなんで、(ゲキ×シネになってる作品はもちろんゲキ×シネで鑑賞済みだけど)所謂「昔の新感線」ってヤツを知りません。だから、昔と比較して云々…ということは出来ないのだけれども。それでも、ロックをガンガンBGMに流したチャンバラシーンや、爆音と光の洪水に満ちたステージを見ていると「ああ、いのうえさんがやりたいことは(今も昔も)これなんだな」という思いが伝わってくる、そんな演目だと思います。昔を知らない人間が言うのもなんですけど、これぞ「THE・新感線」というか。歌謡ショーというか、大衆演劇っぽい雰囲気がコマ劇場とぴったりマッチしててGODD!
あと、前回のRシリーズ「メタルマクベス」で新感線と未來くんにハマッた自分としては、同じRシリーズとしてどうしても「メタマク」と「五右衛門」を比べてしまいますねー。でも、どっちがいいとは一概には決められません。洗練・完成度の高い「メタマク」に比べると、「五右衛門」は、泥くささ・荒削りな面がどうしても目立つ気はします。でも、それは「新感線型音楽劇としてのひとつの完成形」といのうえさんがパンフで述べられてる「メタマク」から、「五右衛門」という新感線の原点的作品に回帰させてるアラワレだと思うんでね。いわば、「昔と今のアタシ、どっちが好きなの?!」的な問いだよな、どっちが好きかだなんて。
つーわけで、何を言ってるのかわからなくなってきたけど、メタマクに思い入れが強すぎる自分にとっても、五右衛門は充分楽しかったー!ということが要は言いたかっただけです。(なんじゃそりゃ)

脚本・演出について

IZO」の感想を書いたとき、中島さんの脚本って、なんかちょっとヲタくさいよな…というお前何様だよ的感想を書いた覚えがあるんですが。今回、五右衛門を観た結果、「中島さんの脚本は、ヲタくさいからいいんだ!」的結論に達しました。グレンラガンもゲキレンゲスト回も隠し砦も見てない自分が言うのもなんですが。ここでいう、「ヲタくさい」とはマニアっぽいという意味合い以上に、チープというか、昔からのお約束的展開が多い(王道というか、既視感というか…)ってなことも含めるんですがね。それくらい、あの口上(見得)には参りました…。もう完敗です。ただ、一幕はまとまりがないというか、テンポが悪いというか、ちょっと展開がグダグダじゃないですかね?そこんとこは演出の問題もあるんでしょーか…。まあ、二幕の展開でそこんとこはお釣りがきちゃいますがね!ラストの盛り上がり&爽快感は、今んとこまだ2回しか見てないけどやっぱり燃えるぜ!
そんでもっていのうえさんの演出について。「IZO」が映像だらけだったんで、ちょっと危惧を覚えていたんですがそこんとこ、ぜーんぜん問題ありませんでしたよ!イヤ、映像がイヤなわけじゃないけど、やっぱり使い過ぎはちょっとねえ…というココロモチだったんで。今回は、背景にせよ小道具にせよ、いつもよりチープ感満載で逆に新鮮でした。冒頭の大阪城伏見城?)での捕り物の場面転換といい、船の方向転換といい、シンプルなんだけど面白かったなあ。ラストのせりの使い方*1&波はすごかったー!あのシーン、大阪ではどうするんかいなー??

音楽について

まず言いたいことは…歌の歌詞が聴き取り辛いー!!!
今回は電光掲示板やモニターの歌詞表示の助けがないせいか、よけいそう感じたのかもしれないけど。せめて、いつものようにフライヤーに歌詞が載ってればよかったんだけど、今回はパンフだけの掲載だし。やっぱり、コマ劇場の音響のせいですかね??もっとも、役者さんによってかなり聴こえが違ってくるんだけどさ。まあ、コマ劇場にその原因があるとしたら、大阪では大丈夫か…なのかしらん。メタマク大阪公演時はその辺については、全然気にならなかったし。
BGMに関しては…最初の方の左門字が船で追ってくるトコロのBGMが、カリオストロ冒頭のカジノから逃げ出すルパン&次元のシーンのBGMとモロでね、もう(笑)ラスト近くのBGMも、「炎のたからもの」っぽくてね、ホントにもう(笑)あと途中のチャンバラシーンのBGMがドリフっぽかったり、まあ、イロイロ楽しかったです。
歌モノについては、「五右衛門ロック」はやっぱり燃えるなー!冠くんの「国王陛下万歳!」もね。冠くんボーカルはやっぱり聴いてて気持ちイイ。歌詞は、「ゾクゾクっと海賊!」が好きだけど、ステージではちょっと聴き取り辛い、かも…。「ホッタル族の歌」は、アレだけ雰囲気が違っててじわっときます。
生演奏については、音の迫力もさることながらバンドメンバーのノリノリっぷりが見てると楽しいなー。前方席で舞台見てると、ほとんど目に入ってこないんだけどね!(残念)
俳優さんについては、長くなったんで「その2」にて!

*1:席が前過ぎると見えないけど(笑)