かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 五右衛門ロック・1&2回目 かんそうその2


役者さんについて。(未來くんについては、長くなるのでその3で!・笑)

古田新太石川五右衛門

今まで、自分が生で観た演目の中では主人公の敵役ばっかりだったんで(吉原・朧)こういう、肩の力が適度に抜けた洒脱な役の古田さんを見るのは初めて、なんですが。あの、豊満…じゃなくて包容力がたまんないっすね。イイカゲンなのに決めるところは決める、雑草のようなしぶとさをもった漢が実によく似合う。そして、あの体型(失礼!)なのに、実によく動くこと動くこと。ラストの方の立ち回り、黒い着物がすんごい色っぽかったなあ。
それにしても…1曲くらいメインで歌っても(&ダンス)良かったんじゃないかなあ。ちょっと勿体無いよ。

松雪泰子(真砂のお竜)

キレイ!だけど、白くて細ッ!至近距離を通っていくのを見られたけど、ホント、生きてる人間とは思えないほどキレイだった〜!!サイボーグだといってもいいくらいの美貌でしたよ。
今回の役は、「峰不二子」ばりの悪女?というわけで、イロイロなはっちゃけた姿を見られてステキでした。お着替えも、一番多いんじゃね?ラストもアレだし、もうほんとリアル不〜二子ちゃあ〜んだよ。その割に、ルパンである五右衛門とのカラミはあんまりなくて、クガイとのカラミの方が多かったのが不思議。あともうひとつ残念なのは、声質のせいか歌が聴き取りづらかったってことかな。音響のせいもあるんだろうけどね…。

江口洋介(岩倉左門字)

確か、舞台に出演されるのは3作目?だったような気がするけど、流石というべきか結構カツゼツよくて、且つサワヤカでステキでした。なんというか、オトコマエなのにどこかすっとぼけていて、真っ直ぐな左門字は江口さんにピッタリだな〜(はぁと)。銭形のとっつあん的存在にしては、カッコよすぎる気はするけれども(笑)カルマ王子とのやりとり(ホッタル族のくだり)も、お兄さんとしっかりしてる弟みたいで、かわいかったなあ。その二人のツーショットは、ハッキリ言って眼福ですヨ。
劇中では弾き語りなんかも披露して下さって、なんだかすんごい得した気分。江口さんファンは嬉しかっただろうなぁ。

川平慈英(ペドロ・モッカ)

予想していた通り、鬱陶しい役どころでした(笑)なんつーか、右近さん×2というか、右近さんだけでも濃いのに更に倍率ドンというか、まあともかくハマっている役でしたねえ。そして、動きがいちいち細かい!あの年齢であの身軽さは、やっぱりスゴイ。あとアクションだけでなく、演技そのものにも未來くんには見られない余裕が見られて、流石のベテランだと思いましたね。
未來くんとのタップ対決はまさしくドリームマッチ。劇中ではカルマ王子の勝ちっぽかったけど、なんつーか、実際のところはほぼ互角だよね(笑)ありがとう、中島さん&いのうえさん!

濱田マリ(シュザク夫人)

かんわい〜。いくつになっても、かわいいヒトはかわいんだなあ。あの、かんわいい声でしゃべる関西弁がたまりません。
そして、やっぱり歌も上手くって、かわいい!マリさんの歌は、やっぱり歌手だけあってすんごい聴き取りやすかったです。夫であるボノー将軍とのやりとりは、はっきり言っちゃうとメタマクのランダムスター夫妻だよね、中島さん?(笑)セルフパロ…と思いきや、メタマクはクドカン脚本だし、いいのかこれは?(笑)

橋本じゅん(ボノー将軍)

ちっちゃなランダムスター。じゃなくって。強面の割りには肝っ玉が小さい男性って、けっこう面白かわいくってスキですよ。相変わらず、自由にこまかーいリアクションを取っているじゅんさんはステキです。
それにしても、じゅんさんは今回のボノー将軍より、メタマクのエクスプローラーの方が役どころのオイシさにおいては上回っているような気がするなあ。エクスプローラー&バンクォーの時の方が、もっと自由なリアクションが多かった気がするもん。もうちょっと、じゅんさんの面白さを堪能したかったです。

高田聖子(インガ)

聖子さんは、じゅんさんとは逆でメタマク時よりずーっとカッコよくて、らしい役で惚れました。このヒトの舞台の上でのきっぷの良さ、憧れちゃうよなあ。聖子さんの歌も、上手いしすっごく聴き取りやすい!
メインで登場するのは、二幕からでちょっと物足りない気がするけど、後半、かなりオイシイ役だし仕方がないか(?)ラストはやっぱり、クガイと運命を共にしたのでしょうかねえ…。

粟根まこと(ガモー将軍)

粟根さんは、相変わらず立ち姿と殺陣の流麗さはピカイチだよねえ。あの、ガモー将軍のカタブツっぽいところがたまらん。そして、ナニゲにカルマ王子のお目付け役になってる(元々そうだった?)のもオイシイ。今回は途中で死ななくてよかったあ。
に、しても。なんで歌はニガテなんでしょうかねえ。「SHIROH」でなるしーとちょっと歌ってなかったっけ?メタマクん時のドラムはかっこよかったんで、もーちょっと歌ってもだいじょぶなんじゃないですかね??

北大路欣也(クガイ)

そして、とどめはこの方、北大路さん!今は「ソフトバンクのお父さん」の声であちこちで人気だけど(笑)
ギャグが一切ない、まさしくこの物語の柱としてもんのすごい威圧感を放っておられました。そもそも、「五右衛門ロック」ってぶっちゃけクガイの話なんで、このヒトの存在感に物語の一切がかかっているといっても過言じゃないんだよねえ。演技も立ち回りも、歌も流石のベテランっぷりで、王たる威厳が漂っておられましたよ。流石だ。にしても、新感線に客演として呼ばれるベテラン勢のキャスティングって、いつもすんごくハマってて感心しちゃうよ。
ラストはねえ…せめて最期に誤解が解けて、良かったとしか言い様がないよ…。なんと不器用で悲しい親子だろうね…。

今日はもう力尽きました。王子については、明日以降…。