かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 スウィーニー・トッド

http://hpot.jp/sweeney/
観たのはもう結構前になっちゃったから、忘れないうちに。
鑑賞したのは1月27日ソワレで、オボロの東京楽を観た足でそのまま日生劇場に乗り込みました。当初、「私はだれでしょう」を観るつもりでそっちのチケットをとっていたんだけど、なんか唐突に「スウィーニー・トッド」の方を観たくなり急遽予定を変更しました。
なにがお目当てかっていうと、モチロン大竹しのぶさんと市村正親さんですよ!舞台の大竹さんはスゴイという話を聞いていたので、一度でいいから観てみたい!というキモチがずっとあったんです。一方の市村さんは、以前「M!」や「ダンスオブヴァンパイア」を観たときからこの人の演技好きだわー、と思っていたので、この2人が共演するならきっと面白いに違いない!と確信したというワケで。もちろん、宮本亜門さん演出の舞台を一度観てみたいということもあったし、今度未來くんに攫われる花嫁さんを演じるソニンちゃんが出ているというのも観たい理由として大きかったなあ。
前置きが長くなりましたが結論を先に言うと、自分はこのミュージカルは好き!面白かった!です。賛否両論あるみたいですが演技派によるミュージカル、いいじゃないですか。自分はどうも、翻訳モノのミュージカルに対してイマイチ苦手意識を持っていて。四季も4演目くらい観たことあるし、いわゆる帝劇ミュージカルも2演目観たには観たんですが。…どうもあんまり肌に合わなかった*1んですよねえ。でも、このスウィーニー・トッドはミュージカル寄りの俳優さんでないせいか、非常に馴染みやすいものになっていたと思いますよ。
キャストに関しては、お目当ての大竹さんはホントにチャーミングでかわいらしかったし、市村さんの鬼気迫る歌と演技*2は凄かった!この2人の共演が観れて、本当に良かったです。そしてソニンちゃんがあんなに歌えるなんて知らなかったんで驚きでした。テニミュでお馴染みらしい城田くんも彫りの深い容姿(確かクォーターだっけ?)が映えていたし、武田真治くんに関しては途中までホントに武田くんには見えなかったくらい役にハマってましたよ〜。どうみても十代〜二十代前半?くらいに見えました。今度、武田くんトートでエリザベートの再演があるとしたら観に行ってしまいそうです。(←…って、内野さんの時もそう書いたやん!・笑)
この物語はどっちかというと陰鬱でグロっぽさを含むんで、ハッピーでゴージャスなミュージカルものを好む人には好まれないとは思うんですが、自分はこういう雰囲気は嫌いじゃないんで逆に良かったです。ある意味、非常に現代的なテーマを含む物語なんだよなー。復讐の結果として結局愛する人を手にかけてしまったトッドがせつなすぎます。彼の慟哭が胸に刺さりました。現代に生きる人にとっては、非常に身につまされる思いがする、そんな作品でした。

*1:肝心のレミゼとか、人気のエリザベートを観てないんで結論を出すには早すぎるとは思ってますがね〜

*2:今回、トッドの演技を観て四季時代の市村さんのファントムを観てみたかったと切に思いましたよう。