噂の男・8月13日マチネ
http://www.parco-play.com/web/play/uwasa/
※基本的にネタバレっぽいモノを含むかも…
最後に体験するのは、笑いか、涙か、戦慄か？いやーな男たちの、いやーなお話。
公式サイトでの上記のフレーズが本当にぴったり。なんつーか、後味悪く爽快感はないんだけど、じわじわキますよ、これは。ブラックな話が苦手な人にはオススメ出来ないかな。何しろ、殺人・暴力・動物虐待・下ネタ（喘ぎ声程度だけど…）・狂人・放送禁止用語（キ●ガイ程度だけど…）・同性愛等その他モロモロのオンパレード。7人のメイン登場人物の中で、最後に生き残るのは2人だけだし*1、その2人も気が狂ってるし*2。出てくる人という人皆、残忍さでいっぱい。ランダムスター夫人じゃないけど、剥いても剥いても殺意〜さーつーいー♪ だわん。当初、この人だけはいい人かも〜と思っていたアキラさんまでハムスターを刺し始めるしさ。最後の方、もしかしたらこの人だけは「シロ」*3なのかも、と思ったモッシャンはやっぱり殺ってるしさ。誰か一人だけでも「シロ」な人はいるんじゃないかと、この作品の良心的存在はいる筈だと思った自分が甘かったよ。
ヤヤコシイ話なんで、はっきり言ってあと1回は観ないとマトモな感想は書けそうにないなあ。あのイヤーなモヤモヤ感をもう一度味わいたいんだけど、一番近い愛知公演は日程が悪くて行けそうにないしな〜。あ、あとパンフ買う時間が無くて買えずじまい…。
各役者さんについては、堺さんがサービス満点だったなあ。脱ぐわ男とチューするわ、ありゃ、一部の女性ファンが大騒ぎだよ。個人的には、12年前のぺーぺー鈴木さんの堺さんがいかにもいぢめたくなるオーラを発していてスゲエと思ったよ。
じゅんさんは正気なのか狂気なのか紙一重の演技が凄かった。およそ一ヶ月前に見たローラ/バンクォーの面影は無く（当たり前）見応え満点でした。じゅんさん、秋は新橋演舞場、冬はNODA MAPらしいけど、じゅんさんの演技を更に観に行きたくなりましたよ。（ちょっと働きすぎです！）
八嶋さんは、小さい体から溢れるテンション高い演技が見ものでしたよ。なんか、急に爆発する火山のようだった。山内さんは、役どころとしては一番「まともな人」なんだけど、その中にも秘める悪意みたいなものが感じられて良かったです。さとしさんは、一見いい人で色男なのに…！というギャップが上手かったですね。来年のジャンバルジャンを観に行きたくなりました…。あ、骨なしポテトのお2人も良かったよ！
まあ、すっきりサワヤカなモノを観たい人には合わないかもしれませんが、どんよりもやもやしたい人は是非御覧になってはいかがでしょうか？
