かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 メタルマクベス感想(そのさん)

長くなったんでエントリ分け。
なんと言っても、今回の巨大スクリーンによる演出には驚かされました。歌詞を写すスクリーンにもなり、背景にもなり、別アングルで役者を映すことも出来…。凄くいいアイデアだとは思うんだけど、時々スクリーンと役者さんどっちも見たい!な事態に陥ってしまうのは仕方が無いことなのかなあ。スクリーンの演出でおっと思ったのは結構あるんだけど、やはり大なべから煙となって立ち上ってくる歌詞と、ランディ夫人が観てる80年代メタマクPVを映すスクリーンと、Jr.がマボガニー領主を処刑するところのドット絵が印象的で。非常に視覚的に分かりやすくて、自分含む比較的若い世代には好評だと思うんですが、昔ながらのベタな演劇の演出を好む人はどう見てるんだろうね、こういった演出って。
クドカン脚本は、1980年代と2200年代の二重構造が秀逸で。2幕での2つの年代の境目が無くなっていくあたりにぞくぞくしましたよ。やや長いけど、話自体は非常によく出来ていたと思います。マクベスちくま文庫岡女史訳の方も最近読んでみたんですが、なにげなく従来のマクベスのエッセンスが盛り込まれているのがよくわかりましたよ。それにしても、ギャグってどっからどこまでが脚本で決まっているんでしょーね?そんくらいギャグと役者さんが自然でしたよ。
ええと、あと肝心の音楽!自分は音楽はあまり聞かないし、聞いたとしても映画やゲームのサントラだったり、坂本教授だったり中島みゆきだったりするんだけど、そんな自分でも燃えましたよ。曲は皆好きなんだけど、特に好きなのは「きれいは汚い、ただしオレ以外」と「炎の報告」「ダイエースプレー買うてこいや」「私の殺意」「メタル演歌〜七光り三度笠〜」「明けない夜はSO LONG」だな。歌詞も、クドカンの言語感覚面白すぎで。ゴー・トゥ・ヘルがヘルスになり、ヘリになり、パリになり。(←3番目はもう原型留めてないやん!)リンスとダイエースプレーも販促ソングで使えるんじゃないの?(笑)
あと、大阪公演で嬉しかったのはご当地ネタですね。もう東京公演の意識が薄れてるんで、その分関西ネタが非常に鮮明なんだけどさ。わかったのだけメモ程度で書いときます。

  • とーちゃんとかーちゃんがもしもしピエロですっぽんぽーん!(ユウキ)
  • 551があるとき〜ないとき〜→東京じゃ売ってないぜ!/マイ ホームタウ〜ン オオサカー!/ジャスコで万引き〜♪ダイエーで置き引き〜♪西友で食い逃げ〜♪(ローラ)
  • 千枚漬出町柳!(バンクォーだっけ?)
  • ハートスランプふたりぼっち→小枝さんの物まね(冠くん)
  • ハナテン中古車センターの店長(マーシャル)
  • ダボー!(Jr.)

冠くんは大楽にてとーれとっれぴーっちぴっち♪かにりょーりー♪も披露したみたいだねえ。聞きたかったー。

はー。まとまらない上、他の皆さんが既にもう書かれてるような感想(?!)ばっかりでしたが。取り敢えず自分が言いたいこと書けたんでひとまず満足。
あ、あともう一言だけ。はやくゲキ×シネで公開して下さいな!!東京でも行っちゃいますからさ!