かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 私的オーズまとめ・その1

ようやくオーズ最終回について冷静に考えられるようになってきたので、自分が思ったままを吐き出しにまいりました。上手くまとめる自信もないし、まとめる気もないけど。

誕生と終末

アンクの最期には(最終回直後には)ボーゼンとなってしまいましたが、ここにきて1話を見返してみたらこの結末がストンと腑に落ちた気がしました。「オーズ」とは、単なるグリードとは異なる存在である“アンク”が誕生して「死ぬ」までの物語だったんじゃないでしょうか。ドクター真木じゃないけど、アンクは「良き終わり」を迎えることが出来て幸せだったんだろうし、限りある時間の中で燃やし尽くした「いのち」だからこそ美しかったんだよね。
でも、ハイパーホビーの武部P・秀くん対談で、アンクとの共存ENDは当初から考えていなかったという話が出てきてちょっと驚きました。確かにどう考えてもアンクがお兄ちゃんの体を使っている限り解決しない問題は抱えていたと思うんだけど、視聴者と制作サイドのアンクに対する認識の差がここまであるものなのかなあ…と。アンクがラスボス案もあったみたいだし(特ニュー靖子にゃん・武部P対談より)、制作者が思った以上に“アンクちゃん”人気が凄かったということなのかしらん。
ま、ともかく、綺麗なカタチで物語が終わって良かったと今では思っております。最終回を見返してみると、意外と解釈を視聴者に委ねているようなシーン*1も見受けられたので、映司の未来もわれわれが自由に妄想想像していいって解釈でいいのかなぁ?答えは(ry 自分は、映司はアンクの割れたタカメダルを元に戻して*2いつかもう一度逢おうという「欲望」を抱いて世界中を旅していると勝手に思ってます。
そして、ここまで綺麗に誕生と終末を描いた「オーズ」だからこそ、安易に冬映画でアンクを復活(テレビの続きという触れ込みで)させて欲しくないと思うんですが、そこんとこ世間的にはどーなんでしょうか。ハイパーホビーの武部Pいわく、「オーズを愛してくれた人へのプレゼント」「お祭りみたいに、とても明るい作品にしたい」とのことなので、飽くまで番外編的なモノであることを祈ります。

不思議な主人公・映司くん

ハイパーホビーの武部P・秀くん対談では、かなり映司について語られていて非常に興味深かったです。自分、今でこそアンクちゃんアンクちゃん言ってますが、当初オーズで一番気になったキャラクターは映司でした。第3話の「オーズに変身できないと、メダルが集められなくなる〜」(棒読み)→「うん、その子から離れたらね」 のシーンで、「こやつ、出来る…」と思わずドキッとした覚えが。単なるお人よしのバカと思いきや、要所要所で抜け目が無く賢いところがたまりません。
自分、いわゆる「主人公のライバル」萌え属性を持っているので、アンクちゃんのようなエゴ丸出しのアンチ主人公的キャラクターには無条件降伏なんだけど、映司については主人公にも関わらず(笑)好きなのでなんだか不思議です。その理由をつらつらと考えてみると、彼が「一度挫折したヒーロー」だったからなのかな…という考えがアタマの中をよぎりました。
結果的にも、映司というキャラクターは「独りで何もかも背負いこんで世界を救う」ヒーローという存在を否定する役割を演じたわけですが(剣崎くんとは対照的だね!)こんなご時勢だからこそ、彼のその主人公であって主人公らしくない姿が物凄くいとおしいです。世間ではわかりにくい主人公と言われてるみたいだけど、だいすきだー!
まあ、映司のまわりがわかりやすく変化したキャラクターばかりだから、余計わかり辛く見えたんだろうけどねー。どん底(?)から成長した後藤さん・人間に近づいていったアンクちゃん・お兄ちゃんとアンクちゃんの間で揺れるひなちゃんに比べると、映司はブレなさすぎなんだよー! 脚本家によると「かなり冒険した主人公」だったらしいので、その辺今後発売されるムックで語られると嬉しいんだけどなー。

絶妙なキャスト陣

剣からほぼリアルタイムで平成ライダーを視聴してますが(ヒビキ・キバは除く)、ここまでキャストが絶妙で、且つ最後まで脱落者もなく走りきった作品は初めてかもしれません。つーか、キャスティングについては好みもあるんで、他作品とは比較は出来ないんだけどね〜(笑) 要するに、どのオーズキャストも超ストライク★だったってことで、ひとつ。
特に、映司役の秀くんとアンク役のりょんくんは、本人たちと役が上手くリンクして絶妙な関係を築きあげてたんじゃないでしょーか。ツンツンだったりょんくんが、次第に心許していく様はアンクそのものというか…(笑) 秀くんについても、ほぼ新人のわりに1話から凄く安定感があって度胆を抜かれましたもん! 何度も言うようだけど歌も超上手い*3し、恐るべき十代・恐るべき秋田男子ですわ…。
ミーハー視点的には、メイン4男子(映司・アンク・伊達・後藤)皆、タイプの異なる長身イケメン揃いで眼福でした(笑) 好青年・キツイ美形・アニキ・繊細系と揃われると、ある意味統一感すら覚えるわ〜。その辺のキャスティング術(やっぱり武部Pだよね?)の内幕ももっと詳しく知りたいところです。
あー、9/11のファイナルが楽しみだにゃー。14時・17時回に参戦するのでもうドッキドキです。生タジャドルが聴けたらもう思い残すことはありません…!!

アンクちゃん

元々好きなタイプのキャラクターだったけど、実は好きになったのは4〜5月くらいでした。
なんだろ、あまりにも人外すぎて(ルックスも言動も)当初はついていけなかったのかな?? ロスト出現あたりで揺れ始めてから、鉄壁のツンツンツンツンが崩れ出すのを目の当たりにして例の33・34話で本格的にハマってしまった覚えが(笑) 今はもう、あの初期の虐げられっぷりや非道っぷりもすべてかわいくってたまりません。まさか「腕」をかわいいと思う日が来るとはねえ…。まあ、語ればキリがないので止めておきます。
お子様人気も高かったみたいですが、お子様とお姉様(お母様)の人気を両立出来るってすごいよねえ。ある意味、モモタロスみたいなモン?(両方とも、正直言ってかわいくないキャラクターだなw)

他にも色々と思うところはあってメモってはいるのですが、取り敢えず今日はこの辺で。「その2」書けるといいなあ…。

*1:ラストカットのアンクの幽霊?なんて、どーとでも取れるよねぇ?

*2:武部Pが言ってることとムジュンしてるけど、想像するのは自由でしょ?

*3:過去のライダーキャストを思い起こすと余計その凄さが…w