かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 アンクの満足と表情と映司の台詞

オーズ47話で一番印象的だったのは、なんといってもアンクの憑き物が落ちたかのような穏やかな表情でした。

あの満足げな表情って、映司の「ありがとう」という言葉によって、欲しても欲しても決して満たされない筈のグリードでもヒトに“与える”ことが出来る存在になれたということに気付いたからなのだろうか。クスクシエで皆と過ごした日々の中でも、知らず知らずのうちにいろんなモノを与えたり与えられたりしてたんだよね、まるで「人間」のように。
“人間っていうのは、人と人の間で生きているから「人間」という”とはよく言ったもので。当初、「テイクは好きだが、ギブは嫌いだ」と言い放っていたアンクがよくぞここまで…と思わず胸が熱くなります。


そして47話で一番泣けたのは、次回予告の映司の台詞でした。
「アンク…お前がやれって言うなら。お前がホントにやりたいことなんだよな」と、かつて無いほどの優しげな声色。感動的なBGMにこの台詞、ここで感動しなきゃどこで感動するというのでしょうか。ちなみに、テレ朝公式サイトの次回予告動画のBGMはいつものAnything Goes!でした。BGMひとつでここまで印象が違ってくるなんて、プロの技だわ。

映司くんは一見お人良しのバカっぽいけど、その瞳の奥に潜む「陰」と喰えなさっぷりが時々ちらつくのが大層好みでして。そんな「誰にでも平等に優しい」彼が、人間じゃない存在だからとはいえアンクにだけ容赦ないのがなんともアンバランスで、不思議な魅力(?)を放っていました。ある意味、ヒトじゃないから本音を曝け出せたのかと思うと(過去のことを鑑みても)とても哀しくなってしまうんだけどね。
そーんな映司くんが、アンクに対してこーんな労わるような言葉をかけるなんて、彼らが今まで辿ってきた道のりを思い起こすとよりいっそう涙がちょちょぎれそうになってしまいます。考えてみれば、このふたりは第1話で出会うことによって、お互い「欲しいもの」の一端を掴んでいたようなものだよね。ただそれに気づくのに46話くらいかかってしまったというだけで(笑) とんだ「青い鳥」ですな…。

…上手くまとまらないけど、今日一日仕事中にこんなことをグルグル考えていたってことで。ま、皆同じようなこと考えてそうだけどね〜。せつなかー。