かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 変身・3/20ソワレ

今回は、出来るだけ生臭い感想*1を持たないように鑑賞しました。
なんかもう「感想」ではなく「妄想」の域に達してしまいそうなんだけど、そもそもグレゴールは、人間としてどこか欠けているヒトであって、その欠落ゆえに物謂わぬ虫になってしまったんじゃないか…という考えがふと浮かび上がってきてしまいました。
虎になってしまった李徴(山月記)、虫になってしまったグレゴール。あと、西炯子さんの「水が氷になるとき」に登場した植物になってしまった小谷くん。理由も変化も三者三様だけど、どこか世間に馴染めなかったということにおいては共通しているのかな、と。
だから、グレゴールは虫けらとして迫害されて死んでしまったのではなくって、ヒトから虫へ、さらに肉体のくびきを逃れて、その魂は本当の意味で自由になれたのではないか…と思います。

よくわからない、勝手な妄想です。

*1:介護問題とか・ヒキコモリとか…