Overcome
とっくに読み終えてはいたけど、感想(っぽいもの)を書いていなかったので。
オーバーカム―フィギュアスケートオリンピックチャンピオンストーリー
- 作者: アレクセイヤグディン,リンダプラウズ,Alexei Yagudin,Lynda D. Prouse,加藤まゆみランソム
- 出版社/メーカー: 周地社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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秋にプリューシェンカさんにハマってから、彼の永遠のライバル・ヤグージンさんにも興味が湧いてきて今更ながらとうとう自伝にまで手を出してしまいました。ネット上で、ミーシンコーチ(以下ミツン)とヤグ&プルのハートウォーミング(笑)なエピソードの数々を目にしていたので、当事者が語る事実に興味津々、だったのですが。
…想像以上でした。
とりわけ、ミツンの大人げなさにびっくりだあああ。つーか、プルファンである筈の自分でも、この本を読んだらヤグが気の毒になってしまいましたよ〜。モチロン、ヤグ本人による自伝なので公平な視点とは言い難いとは思うけど、さ。プルの自伝(訳)と読み比べてみると、ふたりの認識の差がすっごく面白いです。
ヤグは、クレバーすぎたんだろうな。専制的なミツンにとっては、ちょっとおバカなところがあって従順なプルの方が、扱いやすくって可愛かったというのもムリは無い話だと思います。相性って大事やね(泣)
それにしても。イジワルで小生意気(※ヤグにとって)なライバル・プリューシェンカと彼を溺愛するミツンによって母国を追われたヤグージン。彼の氷上での逆襲が今、はじまる…!などと書くと、なんだか少女漫画のようです(笑) といっても、兄弟弟子であった二人の天才スケーターがコーチの寵を争った挙句袂をわかち、オリンピックで頂点を目指し激突する…!というのは紛れも無い事実なんだよなあ、すごいなあ。まるで大映ドラマか70年代少女漫画の世界のようだよ。プルの少年時代はハウス世界名作劇場も真っ青な様相だし、ドラマティックすぐる…!
いや、スケオタの方にしてみれば何を今更、ということかもしれないけれども、ぜんっぜん門外漢の自分にとっちゃあ調べれば調べる程このふたりの時代をリアルタイムで経験したかった…!という思いに駆られます。
取り敢えず、プルの自伝を日本でも出版して欲しいです。プルのバンクーバーでの活躍次第でなんとかならないものか…!