R2C2・総括
なんだか、虚脱状態です。
「どうして楽しいことって終わっちゃうの?」って、昔「ぼのぼの」で見聞きしたことがあるフレーズですが、まさしく今が、ソレ。
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まあ、「ぼのぼの」のことはさておき、「R2C2」。
自分が初めて触れる宮藤官九郎氏作&演出の舞台*1だったので、実際に観る前は結構…いや、かなり不安でした。氏が手掛けるウーマンリブは下ネタ&コントの嵐というウワサだし、同じく大人計画の松尾氏演出「キャバレー」が個人的にはあまりピンとこなかった経験があったりしたので。
しかし、「R2C2」はそんな不安を吹き飛ばすかのようなスンバらしい作品でした。もう、カンペキにしてやられました。
元々、「メタルマクベス」は大大大大好きだし、氏が関わっているドラマでも映画でもお気に入りの作品はあったのですが、今回だけは本当にホントーにほんとうに、クドカンに完敗です。
多分、今回はパルコプロデュースということで下ネタすぎず、内輪ウケすぎず、且つ氏の思い入れがある(だろう)ロックという題材とクセのある*2客演俳優+お馴染みの俳優というピースが上手くハマった結果だとは思うんですが。やっぱり、クドカンはスゴイ人だなー、と改めて実感いたしました。
これからのヒキコモリ期間中、過去の宮藤作品を一生懸命視聴したいと思います。
そして、今まであんまり触れてこなかった(気がする)本作品の主演・サダヲさん。
なんで触れなかったかというと、やっぱりサダヲさんはサダヲさんなんだもん。自分の文章じゃ表現出来ないくらい、舞台上の彼は「THE・阿部サダヲ」で。「あんたにサダヲさんの何がわかる!」とファンの方に言われそうですが、サダヲさんがサダヲさんらしい、サダヲさんじゃなきゃ出来ない「パルコム田村」だったと思います。
そんでもって、とどめは未來さんについて。
去年の「五右衛門ロック」で、未來さん離れ(失礼!)した外見と殺陣の美しさに度肝を抜かれ、本職歌手キャスト陣に囲まれた「RENT」で歌唱力の向上に度肝を抜かれ、これ以上なにを望めばいいの〜、オトナケーカクのクセモノ揃いのキャストに囲まれて果たして無事でいられるの〜、とファンながらも少々ビビっていたのですが。
今度は「弾き語り」というスキルまで手に入れられて、またもや度肝を抜かれました。モリヤマミライ、やっぱり恐るべき男です…。未來さんのお仕事っぷりを見ていると、「人間、努力すれば不可能は無い!」という言葉が頭に浮かびます。舞台を観に行く度に、自分もがんばんなきゃ、もーちょっと努力しなきゃ〜という気持ちにさせられるひとです。それでもやっぱり、クセのある顔立ちだし、演技だし、暑苦しさだし、ファンになればなるほどめんどくさいひとだな〜とも思いますが(笑)
俳優の心配をしている場合ではない、自分の人生だってどうなるかわからない、こんな世の中こんなご時世。他人だって自分だってどのように変わってゆくかわからない、どのようなキモチになるかもわからない毎日ですが。これだけ「好き!」と思える何かに出会えたことに感謝したいです。
9人のキャストのみなさん、大勢のスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!