かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 フィッシュストーリー

http://fishstory-movie.jp/

監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
脚本:林民夫
美術:仲前智治
音楽:菊池幸夫
音楽プロデュース:斉藤和義
配給:ショウゲート
出演:伊藤淳史 高良健吾 多部未華子 濱田岳 森山未來 大森南朋

昨日、シネクイントで観てきました。
前向きになれる、ラストでニコニコ出来る映画で自分も気に入ったんですが、思ったより一般向けでは無い…かも。ちょっと脱力系というか。ミニシアター系で公開されるワケがわかったような気がします。
少なくとも、「1曲の音楽が世界を救う」とのキャッチコピーを聞いて、ドラマティック感動なストーリーやSF的ロマンを期待してしまった人には肩透かしだろうなあ、コレ。だからこそ、飽くまでこの物語は「FISH STORY=ほら話」なんだよね、きっと。
確かに、各年代ごとの物語で続きが気になる!という展開になった時に、他の時代に移行されちゃって結構ストレスが溜っちゃったりしたし、時代ごとのバランスがあまり良くない気もしたけれども。その分、最後の種明かしが爽快になるのかも、ね。
その、ラスト種明かしのシーンでは、ちっとも泣けるようなシーンじゃないのに、ちょっと涙ぐみそうになってしまいました。あまり味わったことのない、不思議な感覚でした。これが、嬉し泣き?ってことー??
同じくラストでナゾが解明される、最近の日本映画の例を挙げてみると。「アフタースクール」では、真実がわかった時すんごい悔しかったことを覚えています。「アヒルと鴨…」では、切な過ぎてたまらなくなってしまいました。今回は、明らかにその2作とは違う感覚でしたねー。爽快感もあるし、嬉しくもあるんだけど、脱力感も安心感もあって。なんだんだろ、コレ。
まさしく、あるはずはないんだけど、もしそういうことがあったら嬉しい現代の「おとぎ話」として、楽しめる作品だったと思います。
キャスト陣も、ハデじゃないけど実力派ぞろいで◎!その中でも、特に浜田くんには感情移入させられたなあ…。勇気を振り絞る姿、カッコよかったよ。加えて、多部ちゃんの困り顔&泣き顔はホントにキュートでした。

ちなみに、サントラは売り切れだったのでアマゾンで買っちゃいました。それにしても、「逆鱗」の曲はカッコいいなあ。高良くんの声&パフォーマンスがハマってたよ〜。


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