かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 きみがいた時間 ぼくのいく時間

http://www.caramelbox.com/stage/kimijikan/index.html
演劇集団キャラメルボックス
「きみがいた時間 ぼくのいく時間」 2008スプリングツアー タイムトラベルシアターVOL.4
[原案・原作]梶尾真治
[劇作・脚本]成井豊
[演出]成井豊
[出演]上川隆也 / 西山繭子 / 西川浩幸 / 坂口理恵 / 岡田達也 他

3/16マチネ、12列の後ろに設けられた上手寄りの補助席(パイプイス)にて観劇。前日予約で取った席の割には、観やすい席で大変よろしゅうございました。正直、以前「TRUTH」観た2階席よりよっぽどいいぞー。

最初に言っておきますが、自分、キャラメルの作風はそんなに好みじゃあありません。なんつーか、ヒネクレ者でオタクの自分にとっちゃあ、甘すぎるというかヌルすぎるというか、真っ直ぐすぎて眩しすぎるというか。
そんな自分でも、スナオに泣かされちゃいました。 その、あまりのゆるぎのなさに心を打たれたんだろーか??なんと言えばいいのかなあ…。上川さんが、何故この劇団にまだ在籍しているのか、(なんとなく)自分の中で合点がいったような気がしました。
まあ、内容については王道のタイムトラベルモノなんですがね。ヒロインである愛する妻を救いたい一心で、自分の身を省みずに過去に飛ぶ主人公。電王で言えば、桜井さんが婚約者である愛理さん(とその子供)を救うために、時空を彷徨っていたのと同様ですなあ。
しかしながら、自分が泣けたのは主人公とヒロインの愛の深さっちゅーより、別の所にありまして。主人公を愛しながらも、愛する人を守る為に行動している主人公を見守っている女性がいるんですがね。ゆーなれば、電王でいうとゆーとを見守るデネブといいますか(違)、そっちの彼女の生き方にすっかりココロ打たれてしまったことですよ。
だってさ、愛する人は絶対自分のことを見てくれないわけじゃん?それなのに、一生捧げ尽くす愛ってさ…。そして、彼女と同様に主人公が過去に飛んだことで人生狂わされたオトコがいるわけですが、彼の生き方も悲しくってさあ。まあ、彼は物語的には悪役なんですがね。上川さん&西山さんの主人公夫婦はもちろん物語の中心なんだけど、自分的には坂口さん演ずる見守る女と岡達さん演じる悲しいオトコの方が、印象に残った感はあるわな。
あと気になったことは…。1幕のナゾの人物が過去に飛んだ主人公かも、ってのは1幕の段階ですぐわかったんだけど、その段階でナゾの人物とヒロインが出会って一体何を話したんだ?ってコトだったり。だってそこで事情を話していれば、ヒロインの事故自体が起こらなくなる筈だしねえ。そこら辺はムジュンしてないかな??あれれ、わけわかんなくなってきたぞ。バタフライ効果とか、パラレルワールドとか、タイムパラドックスとかなんとか、えすえふ的要素が無いオイラには苦手だー。
まあ、えすえふの素養があろうがなかろうが。スナオに万人に楽しめる作品だと思います。人間たまには、素直に生きてみるのもいいかもしれないな。