かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 自虐の詩

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自虐の詩」…先々週に観たまま、感想書いてなかったんで、ひとまずちょこっとだけ。ひとことで言うと、「勿体無い」映画だったかな。
題材や俳優はいいと思うんだけど、如何せん演出が寒い所が多々あったりして。スローモーションちゃぶ台がえしがこの作品のウリ(?)なのかもしれないけど、自分にはどーも合わなかった。他の小ネタもね、なんかちょっと…。
つか、堤カントクはおそらく、本作品と同じく中谷美紀が主演の「嫌われ松子の一生」をかなり意識してるんだよね?かくいう中谷美紀自身も「あのカントク(=中島監督)をこの作品で見返したい」てなことをどっかのインタビューで言ってたみたいだしさ。
でも、結局は、その中島哲也氏には遠く及ばない結果になってしまったような気がするな。なんかねー、中島カントクのあのパワフルでエネルギッシュな作風と比べるのも酷なカンジもする…。堤カントク、最近映画撮りすぎみたいだしさ、やっぱりちょっとやっつけだった所もあるんじゃないの?中島カントクは2〜3年かけて1本撮ってるんだからさ、そりゃあ質にも差が出ると思うよ。
自分は、「松子」では映画館で観ている内に涙でボロボロになってしまったんだけど、この作品は「そんなに泣けるかぁ?」で終わってしまいました。少女時代の幸江と熊本さんのくだりは良かったんだけどねー。この作品はイサオと幸江の物語であるべきだと思ってたんだけど、熊本さんが良すぎてイサオの印象が薄れてしまったのかもしれないなあ。
それでも、部分部分で好みのシーンはあったので、やっぱり勿体無い作品だったと言うしかないよなー、この映画は。