かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 キャバレー・13日&14日

13日・ソワレがMy初日でした。
肝心の感想…なんですが、勿体無いなあとしか言いようがないよ。一応、予習として映画版「キャバレー」を見たのが逆にアダになったような気がする…。
イヤ、役者さんはそれぞれの役割を果たしているのは充分にわかっているんですが。余りに噛み合っていないような気がしたんだよな。なんか、このメンバーだったら他にもっと出来ることがありそうな感じ。松尾さん演出も、オリジナルでなく翻訳モノのミュージカルの演出っていう縛りがあるせいか、はっちゃけきれない感が…。新感線のいのうえさんも、こないだの「TOMMY」で滑ってたみたいだし、翻訳モノミュージカルの演出ってのは、思っている以上にハードルが高いものなのかもしれないなあ。
この松尾版では、松雪さん&未來くんの演ずるサリー&クリフカップルより、秋山さん&小松さん演ずるシュナイダー&シュルツの初老カップルの方が重きを置かれているのは意図的なのかな?みょ〜にサリー&クリフの影が薄すぎんだよ〜。松雪さんも頑張ってはいるんだけど、線が細すぎるというか、サリーにしては毒が無さ過ぎるような。
なんつーか、映画版のライザ・ミネリの印象が強すぎるのかもしれないけど、もっと、ビッチ感ムンムン*1でも良かったのかもねえ。それに対するクリフもツッコミ役(この作品唯一の常識人≒外国人)なんで、サリーが薄ければどうしてもツッコミも弱くなるというか、ともかく主役カップルが薄くなりすぎなんだよな〜。
あ、でも未來くんの歌は明らかにメタマクより上達してたよ!より「ミュージカル俳優」っぽくなってた気がする。(ボイトレがんばったのかな〜)あま〜い歌声にクラクラしちゃったよ!たとえ1曲だけでも、嬉しかったなあ。
うーむ、なんだか薄暗い感想ですまんこってす。面白かったことは面白かったんです。でも、手放しで絶賛するわけにゃあいかないんだよなあ…。まあ、未來ファンとしてはメタマク(なにもかもが大満足)と婚礼(ハードコアっぷり)の方が正直、満足出来た気がするっちゅーことで。

*1:映画版だけど、「シカゴ」のキャサゼタ姐さんなんかすんごかったよなあ〜。あのビッチっぷり!