かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 舞妓Haaaan!!!とキサラギ

http://www.maikohaaaan.com/
http://www.kisaragi-movie.com/
舞妓Haaaan!!!」は17日に、「キサラギ」は昨日観てきました。どちらも面白かったには面白かったですが…。うーん、なんと言えばいいのかなぁ。前者はクドカンならもうちょっと出来る筈!というカンジで、後者は確かに面白いけど、そんなに大絶賛されるほどかなぁ?というか…。
「舞妓」はサダヲさん始め、役者陣は本当に良かったんですよ。でも、ちょっと手堅くまとめすぎたような。個人的に、駒子ちゃん関係*1のウェットなエピソードは不要かなー、と思ったり。自分、クドカン版「真夜中の弥次さん喜多さん」が非常に好きなんですけど、「舞妓」でも弥次喜多のように、もっとシュールで観客の予想のはるか斜め上をいっちゃうようなカオスっぷりを見せて欲しかったです。あとひとつ気になったことは、ミュージカルの演出がくど過ぎ。もっとコンパクトに、上手い見せ方があったんじゃないですかねえ?
キサラギ」は、確かに上手くまとまってて面白いです。でも、もうちょっと役者自身に濃さが欲しい気がするし、最後のアレは蛇足な気がする…。良作なのに、なんか足りないというか、惜しい!としか言い様がないというか。香川さんの怪演はハマってましたけどね。これは、どっちかというと小劇場系の俳優さんをキャスティングして観たい作品かもしれないなぁ。思うに、「家元」は小栗くんだとカッコよすぎるんだよね。一見サワヤカでありながら、もうちょっと挙動不審さ(キモさ)を底に秘めた役者さんがいればいいんだけど。まあ、両作品とも観て損はないかと。でも、両者ともホントにもう一息!で非常に惜しい気がします。
蛇足ですが。ここ半年くらいに観た作品(舞台・映画等)の中では、個人的な思い入れ抜きで考えるとやっぱり「コンフィダント・絆」がダントツに優れていたように思います。脚本・役者・演出すべてがバランスよくかみ合っていて、非常にカユイところに手が届くというか、観ていて心地よかったですねー。まあ、三谷さんもベテランだしね。

*1:駒子ちゃん自身はとっても良かったですけどね!