かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 血の婚礼・3日&4日ソワレ

http://www.duncan.co.jp/web/stage/bloodwedding/

初日終了直後に携帯からちょろっと書いたヒトコトは「疲れた」でしたが、4日のソワレを観た後では初日ほどの疲労感は無かったような気がします。それは、受け止めるこっち側(観客)が慣れたのか、演じる側がこなれてきたせいなのかはわかりませんが。取り敢えず、初日直後に「この作品、あと数回観るのはシンドい…*1」と感じた感触は2回目にして無くなったかと。
この作品については、感想がひっじょ〜に書き辛いですねえ。まあ、話の筋書きはいたって単純だし、登場人物もそれ程多くないし、セットも小道具も非常に簡素。だけど、あの詩的なセリフと抽象的なシーン、幻想的な演出について具体的に「どうだった」と述べるのは正直難しい…。(自分にそのような表現力も無いし)
しかしこれだけは言えると思います。この舞台は、ある意味「演者と観客の戦い」なんじゃないか、と。イヤ、演者と観客の真剣勝負というべきか?自分は今まで、舞台を観てそのようなことを思ったことは無かったはずなんですがね。先ず、自分が楽しめて面白いのが「舞台」であって、そのような舞台が実際好みであったんで。それを、この舞台を観たことで崩されたというか。
初日は2階上手ブロック2列目、2日目は3列(特設)向かって右側サイドという至近距離という席のせいかもしれませんが、2日目はもう演者の舞台上の空気が伝わってきて。身じろぎも出来ない、一息もつけないという状況に追い込まれました。周りもそんな感じだったな〜。みんな、身動き一つしないというか。(←イヤイヤマジで!)本当に、一種異様な雰囲気でしたよ。そしてその張り詰めた空気感こそが、この舞台そのものなんじゃないかな、と思った次第でありまして。うう、上手く表現出来ませんが…。
これは、舞台を観た人じゃないとわからないかもしれないなぁ。この舞台を「暗い」「わけわかんね」と一蹴することは簡単だと思いますが、それだけで片付けてしまうには余りにも勿体無い気が。
少なくとも自分は、あとチケット入手済み名古屋公演2回分だけでは物足りなくなってしまっています。あの空気感をせめてあと一度、グローブ座のセンターで味わってみたいなあ…。「ドブの輝き」*2と併せて平日狙ってみようかなあ。むろん、会社は休んでさ!無い袖は振れないけどさ!

*1:作品の出来不出来ではなく、自分の心情的に

*2:チケット今からではムリだとはわかっているんだけどね!松尾さんも残念だけどね〜