かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 家賃くらい払え!

http://www.movies.co.jp/rent/
去年の5月、映画館で観た映画版「RENT」。その時は、正直どうも自分には合わない作品だな〜と思ったので、感想もなにも書かなかった、否、書けなかったんです。しかし、最近ちょっと思うところがあり、映画版「RENT」をレンタルしてきました。
舞台版「RENT」については、世界中に熱狂的なファンがいるってことは重々承知してます。もちろん、日本にも多くのファンがいることも知ってます。でも…やっぱり、自分にはこの作品が理解できまっせーん!!!なので、これから書く感想をファンの方が見たら不快に思われるかもしれませんが、勘弁してくださいませ。

そもそも、自分は元ネタである「ラ・ボエーム」も知らないし、当時のニューヨーク・ひいてはアメリカの状況も詳しくありません。だから、やっぱりあの作品世界でえがかれている人々が理解出来ないんですよ。というか、メッチャひくというか…。
あァ、そんなに芸術家っちゅーのはエライんか?そもそも家賃払ってこそ住む権利が発生するんとちゃうか?家賃払うっちゅー義務を怠ってるのに住む権利を主張されてもさー?それとも、メリケンじゃそれが当たり前なのかー?!みたいなこと思っちゃうんですよ、どうしても。自分、一番感情移入出来たのが「家賃払えね〜」とほざいてる主人公達に敵対する立場のベニーだしな。それでも、ジョアンヌとエンジェルは好きかも。でも、特に理解出来ないのはモーリーンとミミ。ミミはティーンエイジャーなんで(?!)ワルイことしたいお年頃ってのもあるだろう。しかし、なんでそこで麻薬に走るかなー?麻薬に手を出してる段階で、愛だのなんだの歌われてもなんだかなーって気も。麻薬って、日本でいうと盗んだバイクで走り出す程度のことなんだろーか?
そして、一番理解出来ないのがイーストヴィレッジに集う「芸術家」という人種のこと。むろん、名誉や金、常識を求めない彼らの生き方もアリといっちゃえばアリなんだけどさ。なんつーか、ハタから見てると単なる迷惑な人たちにしか見えません。まあ、舞台である地域は(当時)かなり治安が悪い所だったらしいので、それもアリだったのかもしれないけどね〜。それでも、自分には彼らが自分の表現したいことを求めて努力しているようには(あまり)見えなかったんですよ。
まあ、彼らは若さゆえのアヤマチを犯して七転八倒した上で、自分達の求める表現したいことが見つかったんだとは思うんですけどね。しかしどうも、この映画版ではメインキャストの俳優がブロードウェイの主要オリジナルキャストということで、年齢的なものもあってその「若さ」が感じられなくなっているような気がします。舞台では実年齢はそんなに気にならないけど、やっぱり映画では(アップにもなるし)気になるわなー。
まあ、今回観たのは映画版なんで、舞台と映画では表現方法も違っているとは思うし。舞台で若いキャストで観れば別の感想が出るかもしれません。…今度、東宝で日本版を上演するみたいですけどネ。大丈夫なんですかね〜?