朧の森に棲む鬼・前楽〜東京千秋楽
アコガレだった新感線千秋楽恒例のおせんべ。やっと頂けましたよー！ちなみに、アクションクラブの川原正嗣さんから客席に回して頂けたもの。近くにいのうえさんがいらして、ニコニコしながらおせんべ投げを見守ってるのが印象的でした。千秋楽の席自体は1階最後列センター付近だったわけですが、今までで一番みづらかったですよう。逆に、一番良かったのは26日ソワレの2階4列センター。2階席があんなに観やすいものだったとは！新橋演舞場は、1階席にほとんど傾斜がないんでみづらいというのがよっくわかりました。
と、いうわけでプレビュー初日ぶりの「朧の森に棲む鬼」。26日マチソワ・27日千秋楽公演を堪能してまいりました。やはりプレビューからぐんと良くなってましたね。冒頭のオボロ達の歌も、ライ様のラストの台詞もはっきりと聞き取れるようになってましたし、音響面が飛躍的に向上しているのが本当によくわかりましたよ。やっぱり、歌モノで歌詞が聞き取れないのは凄くストレスなんで、スタッフさんたちの努力は素直に嬉しいです。
まあ、マジメな感想は色々な方が書かれてるんで本当に私的感想になってしまうんですが。（いつものことだけど）
やっぱり何度観ても、冒頭の「朧の森に棲む鬼」とタイトルが浮かび上がるシーン周辺と、ラストのライ様*1あたりはゾクゾクくるわ〜。とにかく朧の森の「存在感」の演出が出色であります。まあ、朧の森の描写がしっかりしていないと、物語が始まらないですからねえ。特に、ラスト20分くらいは目が離せなくって！確かにあの水・スモーク・光の演出も凄いんだけど、染さま*2の演技も凄い。ライ様がずぶ濡れになりながらも髪を振り乱して戦うシーンも、鬼気迫りつつもざんばらの髪が色っぽくてどうしようかと思いましたよ。自分は、“新感染”及び染さまの演技を観るのは初めてなんだけど、殺陣なんかもまさしく「蝶のように舞い，蜂のように刺す」を体言したかのようなモノですばらしかったです。あと、お衣装も良くってさー。なんか、「染さま・オンステージ」っぽくもあったけど、どれもよくお似合いでした。個人的なヒットは検非違使時の衣装と、王様時の赤い衣装。赤が映えてステキでした…（はぁと）
染さま以外にも、やっぱり凄かったのはサダヲさん！彼はまさしくキンタそのもの！もう、なんつーか、キンタ自身場内の観客の心鷲掴み状態というか、とにかく凄かった！！笑いを誘われる言動とか、野生児っぽい殺陣とか、後半の盲目状態とか、「我等！検非違使特捜隊」のアイドルっぽい歌とか！どれもサイコウです。オイシすぎます。特に、検非違使特捜隊の歌は元きよしの三度笠とならびクセになる歌ですよう。正直、もっと歌って欲しかったです…。*3
他、客演の方々も劇団員の方々もイイ味だしてましたが、粟根さんファンはちょっと残念だったんじゃないかなー？という感じも。聖子さんはもう、笑い要員で弾けっぷりがGJ！でした。ギャグでがんばっていつつも、ツナに対しての屈折した感情がたまんなくて。「そういうとこ…ダーイッキライ！」のとこは正直、ゾクっときましたよう。古田さんは抑えた演技の中にも、凄みを滲ませつつ顔芸で笑わせていて流石だなあ。古田さんが何か顔芸をする度に、笑いが起こるという状態でユカイでした。秋山さんの凛としたオトコマエっぷりもステキだったなあ。ライ様が語る憎むということは最も自分のことを想ってる云々の論理は自分、高河ゆんの「ローラカイザー」とかその辺の漫画系を思い出してしまったりして（古！）まあ、漫画とか小説ではよくある論理よね。
そして、千秋楽のカテコでは「血風ロック」をサダヲさんと特別ゲストの冠くんが歌うというオマケ付き！冠くん、髪型がメタマク時と違うんで一瞬わかんなかったけど、歌声でピンときましたよ〜。メタル衣装が周りから浮いていて面白かったです。カウントダウンは行かなかったんで残念だったんだけど、まさか千秋楽にも来てくれるとは思わなかったんでメッチャ嬉しかったよー！！「炎の報告」歌ってくれないかなーとちょろっと期待したけど、流石に無理だったようで（笑）歌ってくれたらヘドバンでも振りつけでもなんでもしたのになー。サダヲさんも「検非違使特捜隊」も一回歌ってくれるかなー、と期待してたんだけどそれもナシでちとざーんねん。大阪千秋楽では歌ってくれるんかいなー？
ああ、なんだかキリがないんでこの辺にしときます。とにかく、面白かったことは確かです。それにしても、あんな陰謀ぞくぞく、血しぶきビュービュー、死人山盛りの内容なのに観終わった後、妙にスガスガしくなれるのはなんででしょね？不思議です。
