かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 何のために戦うのか

今日放映のカブト「第32話」にて、妹であるひよりちゃんを守る為なら、たとえ人であってもワームであっても相対する覚悟があると言い放った天道。劇場版でも「妹のためなら…」な天道だったんで、自分には凄く納得のいく展開だったんだけど、世間では必ずしもそうじゃないみたい。ネット上で感想を読んでくと、 「これで天道は人類の味方でもなんでもなくなったじゃん、何が仮面ライダーだよバーカバーカ、それに比べて加賀美は熱くて人類の為に戦う真の主役だよ」 ってなモノがちらほらあったりして。
確かに、今回の天道は「正義の味方=ヒーロー」らしからぬ言動だったかもしれない。そして、加賀美の方が(坊ちゃまの件の葛藤もあって)まっとうなヒーローに見えるかもしれない。普通の作品だったら、エゴで動く天道が主人公のライバル的な存在であり、人類と平和の為に苦悩し、戦おうとする加賀美が主人公だったりするんですよねえ。でも、生憎カブトは「正義」というモノに懐疑的な白倉Pの作品であって、且つ平成ライダーであって。まあ、今回の天道の台詞が戦隊レッドが吐いたモノだったら確かにマズかったかもしれない。でも、「平成ライダー」の主人公が言ったことなんで、自分にとってはそれほど違和感は無かったんですよ。だって平成ライダーで、まともに人類の為に戦う!と言って戦った主人公って、クウガの五代くらいなんじゃないかなあ?あとのキャラって、どーもニコニコ笑顔で心中が読めなかったり、バカだったり、煮え切らなかったり、自分の仕事だったりしてどうも純粋に「人類の平和の為に戦ってる」感じじゃないんだよねえ。
そして、そんな平成ライダーだからこそ自分は今まで視聴してこれたんだけどね。今の時代、確かに「正義の為に!」と言い切って戦えるヒーローがいたらスカっとするかもしれない。でも、どうも自分はそこにカタルシス*1を感じなくてさ。白倉Pの描くところのスカっとしないぐちゃぐちゃどろどろライダーがやっぱり好きなんだよ。
そして尚且つ、自分はエゴまるだしで動くライバル的キャラが大好き!なんだよな〜。シャアとかさ。ゲームでいうとセフィロス*2とか、シドニー*3とか、御剣*4とか、ジョウイ*5とかさ。あんたそーゆー手段でいったらヤバいやろ、みたいなやり口で自らの目的を果たしていく彼らが愚かしくもいとおしいんだよー。だから、やっぱり今回でますます天道総司も大好きになりましたよ。
…って結局、そう言いたいが為なエントリなんですけどね(笑)

*1:やっぱり、男性の方がベタなヒーローモノを好むモノなのかね?

*2:お母ちゃんであるジェノバの為に…

*3:父である侯爵の為に…

*4:父の為と、自分の断罪の為に…

*5:主人公とナナミの為に…