かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 プルシェンコ・ザ・スーパースター

DOIでジェーニャを見てから、「スター」とはなんぞやということをアタマん中でぐるぐる考えております。どーやら、彼のあまりにも圧倒的で異質な存在感にアテられてしまったようでありまして…。

そもそも、自分は映画やら舞台やらはぼちぼち観にいったりはするけど、アイスショーってのは2〜3時間かけて一つの作品世界を構築する映画や舞台とは違って、ひとりひとりのスケーターの演技時間はごく限られているものであって。
もちろんそんなことはわかっていた筈なのに、いつものペースでのんびり(?)構えていた自分は、5分にもみたない彼らの一瞬の輝きにアタマの処理能力が追いつきませんでした。なんたるザマでしょうか…。
本当に、どのスケーターの演技も迫力があって素晴らしかったのですが、やはりその中でもランビとジェーニャの存在感がずば抜けていました。二人とも「自分の魅せ方」を熟知していて、観客の求めるものを期待を裏切らずに与えてくれる。映像で見てもスゴイとは思っていたけれども、ここまで圧倒的だとは思いもよりませんでした。
ランビについては、フェロモンムンムンの二枚目だからカッコイイのは当たり前、なんだけど。ジェーニャはどっちかというとファニーフェイスだし、普段は眠そうな目をした陽気なお兄ちゃんなのに、どうして氷上ではあそこまで魅力的になれるのか…!! しかも、「僕を見て!」という一方的なものだけじゃなくって、本当に観客の反応を良く見て演技してるってのがもの凄くよく伝わってきて。「皆の前で、滑るのが好き」っていう想いが全身から発されているようでした。
自分の存在をアピールし、その魅力を思う存分発揮させないと生き残れないような環境で過ごしてきた彼だからこそ、あのオーラは発せられるのかもしれないけれども、それにしても異質すぎるよ!まったくなんなんだ彼は!


「スケーター」と「俳優」とでは、やっぱりちょっと畑違いかもしれないけれども。
俳優さんの中では、よく「なにをやっても○○」といわれるような「スター」タイプの人たちと、「役」に自分を合わせる「カメレオン」タイプの人たちが存在しますが、ジェーニャは間違いなく前者の「スター」タイプなんだろうなぁ。最近の若手俳優さんでは「スター」タイプの人はあまり見られないし、どちらかというと「なにをやっても○○」って否定的なニュアンスで捉えられがちだけど、その存在感*1だけで観客を納得させられる存在ってのは、やはり得がたいものなのだと今回思った次第でありました。

…なんだか上手くまとめられなかったけど、そーゆーことで。

*1:もちろん実力に裏打ちされた表現力あってのものだけど