かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 リミット第2話

うー、スッキリしない回だなー!すんごいモヤモヤする!


イヤ、別にこの物語にカタルシスを求めているわけではないし、1話程強烈なインパクトは無かったとはいえ相変わらず面白かったんですがね。やはり、今回の「犯人」が1話の犯人ほどスッパリキッパリと断罪されるべき人間ではなかったからでしょうか、このスッキリしなささは。1話の犯人は明らかに「人間」の域を越してしまっているし、だからこそ梅木さんの恫喝というかお説教というか、それが犯人に浴びせられる快感(といっていいのか…)というものがあったと思うので。

しかし今回は、本当に憎むべきは群集心理の恐ろしさというか、集団の無責任さというか。あのご近所さん達は直接手を下したわけではなかったとはいえ、あのまま断罪されるワケでもなくのうのうと生きていくという事実が恐ろしかったり、自分のココロの中にもそのような側面がある事実も恐ろしかったり。
まあ、ちょっとご近所さんの描写はディフォルメしすぎーというか、大袈裟に描かれすぎなのは否定出来ませんが、ね。最後には町内会長さんがなんだかある意味被害者に見えてしまいました…。先週もあった通行人の携帯の描写といい、このドラマはその辺の無自覚さに関しては容赦ないですね。ちょっとあざとさも感じますが、それも脚本家の作風*1のうちなんでしょうか。


1話は、梅木さんの活躍に押されっぱなしだったように見えた啓吾も、梅木さんの毒気に当てられたのか存在感をどんどん増していて、嬉しい(?)ようなこれからの展開が恐ろしいような。先週、和みシーンだった茉莉亜とのシーンすらも和みじゃなくなってるよ!前髪下ろしてるのは嬉しいんだけど、その分痛々しさが増して見えます…。
懊悩する啓吾を見ていると、未來さんって本当にこういう「頭を抱えるような役柄」*2が似合うなー、とつくづく思います。あと、映像作品においても抑えた演技が本当に上手くなったなー、とも。
今年になってからの役柄は、マークの次に啓吾*3ってすんごい鬱屈しそうなラインナップなんだよねぇ、考えてみれば…。啓吾の場合、歌ったり踊ったりして発散することが出来ないんで(笑)、おそらく作品後半部になって感情が爆発するような展開になってはじめて発散(?)されるんでしょうかね…。
その瞬間が楽しみなような、怖いような、フクザツな気分です。

*1:かの有名な「女王の教室」すらも見てませんが、結構凄かったみたいですしね…

*2:こないだのDDDのインタビュー

*3:“未来は今”を除いて