かみかみおれんじ

子育ても息抜きもたいせつです

 オレステス・名古屋公演21日ソワレ

http://210.150.126.198/shokai/cocoon/lineup/shosai_orestes.html

作:エウリピデス
翻訳:山形治江
演出:蜷川幸雄
出演:藤原竜也 中嶋朋子 北村有起哉
   香寿たつき 吉田鋼太郎 寺泉憲 瑳川哲朗 他

名古屋から無事帰宅致しました。水も紙も降るということは事前情報として知ってはいたけど、実際目の当たりにするとやはりちょっぴり驚いたー!
と、いうわけで「オレステス」なんですが。役者さんは確かに熱演されてました。が。ギリシャ悲劇っていうことで、どーも入り込めないというか納得いかないというか。コロス達や、ラストのまさしくデウス・エクス・マキナについては別にいいんだけどね。なんだろ、このもやもや感…。休憩無しの2時間20分程のぶっ遠しだったわけなんですが、途中、どうにも集中力を欠いてしまい、ちょっぴり「明けない夜はSO LONG」の一節を思い出してしまったりして…。(おっとっと)
それにしても、役者さん達大変そうだった〜。なにしろ舞台に降るあの土砂降りの水だろ!中嶋さんが声枯れ気味なのもムリないわ。そのせいか、ちょっと台詞が聞き取り辛い時もあったけどね。個人的にはコロスの中のお年を召した方は体調大丈夫かなー、と思っちゃいましたけど。名古屋で最後らしいので、もーひとふんばりですね。
藤原くんは流石の活舌、台詞も聞き取りやすく体を張った熱演でした。でも、熱演であればあるほど痛々しいんだよな…。あの衣装も、痛々しさに一役かっているというか(?)
自分の目当ての北村ゆっきーは、エラク清涼感を持った役柄でした。ちょっと浮いてる存在感も、この物語的には逆に良かったかも。カモメの声をバックに登場した時は、なんだかホッとしちゃいましたよ。でも、あの衣装だとスレンダーな肢体と長い手足がわからなくて、なんだかちょっともったいなかったかも(笑)
ラストのビラについては、客席に降るということを知っていたにも関わらず、その量が予想以上だったので正直ビビりました。だってほとんどタバで落ちてきてたんだぞー!ちょっと痛かったぞー。アレ、水といいビラといい、スタッフ泣かせの演出だよなあ…。
なんか、感想つーより思いついたことを羅列しただけだけど。こういう演出もアリなんだな、ということ含めて色々考えさせられました。でも、自分は正直蜷川さん舞台はもういいかなー。